<   2014年 08月 ( 6 )   > この月の画像一覧

ばぁちゃんのお通夜 

アッサラームアライクム!
みなさんの上に平安がありますように!!

さて、すっかりきれいにお清めが終わったばぁちゃん。
作業が終わると、午後のアスルの礼拝の時刻が近づいていました。 

グスルをした場所から、
ブラザーたちがみんなでばぁちゃんを運んでくれています。 

a0188838_1734331.jpg


特に決まった服装とかないみたいですw 

みんないつもと同じ服装をしていましたね。
私にはそれがまた、普段通りの気持ちを保つことができたように思います。

そこへいかにも、日本式の

お通夜に出席

という服装の方たちが・・・。 

ばぁちゃんの親戚の方たちでした。 
アルハムドリッラー!
モスクの中にまで来ていただけたなんてとても嬉しかったです。 

ばぁちゃんの親族はみな遠くに住んでいるので、
亡くなって半日後の葬儀に間に合うわけもありませんでしたし、
そのことは事前に説明して、確認・了承を得ていました。 

でもそこはやはり、いきなりのイスラム式のお葬式・・。

え?男女別なんですか?

から始まり、

顔は見れないの? 

などなどさまざまな驚きがあったようです。 

事前に聞いていただいたのも含めるとざっとこんな感じ・・・。 

数珠とかいるのかな? 
香典とかどうしたらいいの?
服装はなんか決まりある? 
お花を贈りたいけど、どうなのかしら?
電報は打っても届くの?
自分たちも入っていいの?そのなんていうか「教会」? 


まぁなんといいますか、、、。
ここで丁寧にご遠慮しなくてはならなかったのが、

お花類と香典でしょうか。 

いわゆる日本のお葬式に出す「お花」というのは、
花輪の場合もありますし、祭壇に飾るようなお花もそうですが、
どこにも

飾るところがない

のでありますww 
また、日本のように

お坊さんにお礼を・・・。

という感じのこともありません。
イスラームでは聖職者というものがありませんし、
葬儀は最初に書いたとおり「連帯義務」ですので、
だれであれ、亡くなったと聞けば、

みんなでする

ものなのです。
ですので、

いいんですよ~。お気遣いなく、
どうぞ身一つでよかったら来てやってください。。

そんなこんなをお一人お一人電話や直接対応しましたが、
急だったこともあって、私の電話の電源もちょーヤバイ。

その他お悔やみの電話などもあって、
とにかく必要な手配のために電話が必要で、ドキドキしましたww

その後礼拝時刻になるまでの間、
一緒にいてくれた親戚の方たちには、
いつも行う5回の礼拝のひとつをまず行うこと。
その後に、ばあぁちゃんのためにみんなでお祈りをすること。
その中にはこのようなことを言っていますよ、、と携帯画面に言葉を出して、
もしよかったら礼拝の間、一緒に読んでいてくださいね。
などと説明していました。 

でも素朴な疑問として、

本人は
知り合いがいるの?


というものがあったようです。
そりゃあそうですよね、
ムスリムになってまだ一年もたっていないばぁちゃんです。
一般の方から見れば、
住んでいた場所を離れて孫夫婦の住むところにやってきて、
ただでさえ友達はいないのではないか?
ムスリムになったっていったって、知り合いはいないのではないか?
本人はそれで嬉しいのか?

などなど思って当然だと思うのです。
でも、

それはもう!
ばぁちゃんはみんなに
愛されていましたよ


というのが私の返事でした。
当然なが、イスラム教徒同士は不思議と互いを本当の家族のように
思って過ごしています。知っていようと知らないどこぞの国の人であろうと、
その対応に変わりはないのではないでしょうか。

でも事実として私たちのおばあゃんということで、
入院中にお見舞いに来てくださった人たちはもちろん、
施設に遊びに来てくれたり、
いつもいつも私たちにおばぁちゃんはどう?元気?
と聞いてくれていたこと。
ばぁちゃん自身もそれをとても喜んでいたことなどなどを伝えました。

そして何より、この訃報が全国にいるイスラム教徒に、
次々と伝えられていること、
中には留学生などで帰国した人からも連絡があったりしていたので、
世界の各地でばぁちゃんのために祈ってくれているんですよ、、、とお伝えしました。

それを聞いて、

それならよかった!
最近はお年寄りが亡くなるとほんとうに寂しいお葬式だものね。
それって素敵ですね・・・。 

と安堵した様子でした。
アルハムドリッラー。 

だれであれ、一人ぼっちではなく、
たくさんの人たちに愛されて過ごし、
そうした人たちに見送られるというのは、
安堵するものなのでしょうね。 

そうこうしているうちに、
イマームが、

ブラザーズ&シスターズ

と話始めて、
みなさんも知っているとおり、
日本人のブラザーヌーフ(旦那さま)のおばあさんが今日79歳で亡くなられました。 
アスルの礼拝の後、そのまま葬儀の礼拝行いますので、みなさん続けてください。

と説明したあとで、どのように葬儀の礼拝をするのか、
その方法を簡単に教えてくださっていました。 

私も初めての参加なので、
その説明はとても助かりました。 

通常の礼拝とちがい、葬儀の礼拝は、

立ったまま

礼拝中に読む章句も声に出さずに行うんですね。 

でもこの黙祷の連続のように見える葬儀の礼拝。

ばぁちゃんの親戚の人たちは、
その様子に涙していました。 

アッラーのことを皆で想い、
ばぁちゃんのためにこうしてみんなが集まってくれている。
その姿になにか感じるものがあったのかもしれません。 
スブハーナアッラー。 

葬儀の礼拝が終わるとそのまま柩を向かいの葬儀屋さんに運び、
あとは一晩過ごす準備をするだけ・・・。

と思いきや!

ばぁちゃんの施設の方たちが!
ほぼ全員で!


来てくれたのでありますww

それももう!ほんと

お仕事の合間に!

だったようで、
みなさんいつもの仕事服のままで。
アルハムドリッラー!

入院中もちょくちょくお見舞いに来てくださっていたので、
またお見舞いに来てもらってもいないしな・・・と思って
連絡しただけだったのですが、まさかの全員集合にびっくりしました。 

施設へもほぼ毎日会いにいっていましたし、
職員の方たちともいつもいつも、今日はどうやったですよ~、
来るのをずっと待ってましたよ~たった一日会えないだけなのにね~。
と生前とてもよくしていただきました。 

ばぁちゃんがお見舞いに来てくれた後、
喜んでいたことや、はよあの子は嫁にいかんのやろか・・
と若いヘルパーさんを心配していたことや、
ばぁちゃんの最期についてもお話をしました。

みなさん、それぞれに自分たちのことを、施設での生活を、
楽しんでいただろうか、、、短い時間でも幸せだっただろうか
と思ってくださっていたようで、
ばぁちゃんんの様子を聞いて、安心された様子でした。 
デイサースは嫌がっていましたが、それもみんなで、
もうデイサービスないけん、ほっとしとろうや~と笑ってすごしました♫ 

いわゆる日本的な 

お通夜がない

ということで夜は寂しいものかなと思っていたので、
本当に

ありがたかった

です。
他にも、モスクには来れなかった親戚の方や、
ばぁちゃんと50年来のお友達、
東京からわざわざ来てくれたり、仕事後に家族を一緒に来てくれた私たちの友達など、
いろいろな方たちが会いに来てくださって、

ゆったりと
話をすることができました。 

何を食べるでもお経も祭壇も何もない部屋ですが、
義理などではなく、みなさんがただただ、
「ばぁちゃんのために」脚を運んでくださっていて、その

温もりと愛情で
幸せいっぱい


の空間でした。 

アルハムドリッラー。 

幸せをかみしめつつ、私はシャワーなどもしたいし、
翌日は大分まで長距離移動になるための準備をするべく、
深夜、旦那さまにばぁちゃんはお任せして、
自宅に車で帰ることになりました。

が・・・。
途中で!

オーバーヒート!

してしまったであります。。

どうにか家までは帰れましたが、
もうスタンドは開いてませんしねぇ・・・。
ともかく明日朝修理を聞いてみよう♫ 

と思いつつ・・・眠ったのであります。 

次回はその「ばぁちゃんの埋葬」についてです。
インシャーアッラー。

おしまい 











 
[PR]

by sarah_51 | 2014-08-29 17:28 | ばぁちゃんのこと | Comments(0)

ばぁちゃんのお清め

アッサラームアライクム!
みなさんの上に平安がありますように!!

さてさて、ばあちゃんが亡くなった後、
さまざまな手配を完了した頃に、
看護師さんから、

そろそろ行けますよ^^

と声をかけていただいた。

そう。

湯灌(ゆかん)です

実は、ばぁちゃんが亡くなる前日、
院長から「週単位かもしれない・・」
と説明を受けていた私たち。 

そのあとで看護師さんから宗教的にしてはいけないことなどを
確認してもらっていた。 

緩和ケア病棟では、誰かが亡くなると、
時間帯によっては、ゆっくりと家族で時間を過ごしてもらう。

例えば夜中に亡くなっても、朝までそのままゆっくりと過ごしてもらい、
午前中に家族と一緒に体を洗ってあげたりする、、、といった感じ。 

その後にエンゼルケアと呼ばれる、
ちょっとしたお化粧などをしたり、
「旅たちの服」と呼ばれる、
故人の好きだった服や、その人らしい服など、
好きな服装に着替えさせてもらう。 

その後お迎えの車が到着したら、
退院、葬儀会場またはご自宅へ・・・となるのではないだろうか。 

ただ、ばぁちゃんの場合は、
イスラーム教徒ということもあって、
湯灌はしても、お化粧はしなくてよいことを伝えておいた。 

お風呂の準備お願いします~ 

と言われて、いつもばぁちゃんが使っていた、
シャンプーやタオル、着替えなどを用意した。 

本当にそれは、

普段通り♫ 

な雰囲気で、移動中も、

ちょっと揺れますよ~

という具合に声をかけていただきながらだった。 
ありがたや~。 

私も一緒にゆかんできると聞いていたので、
看護師さん、ヘルパーさんと一緒に洗わせてもらうことに。 

ただ、私たちムスリムは、

アウラ♫ 

と呼ばれる部位があり、
そこは例え女性同士、親子であっても見ることは避けなくてはならない。 
夫婦なら大丈夫なんですけどね^^; 

おへそから膝まで

は見ることができないけど、
大丈夫かな~。
と思っていましたが、

お風呂はこんな感じ!(あくまでイメージですww ) 

a0188838_22251264.jpg


これすごくいいですね~。

首から頭までは外に出てるんですが、
体は覆われているので、

外から見えない!

で、シャワーが体部分には自動で出ているので、
手を入れられる場所から手をいれて、
きれいに洗うこともできます^^ 

でも手をいれるところから、チラ見できちゃったりするので、
私は、

頭と顔♫ 

を担当することに♫ 
別になにも説明しませんでしたけど、

私あたまと顔を洗いますね♫ 

という具合に自分から申し出たでありますww

すご~く穏やかな顔のばぁちゃんだけに、

気持ちよさそう!

にしか見えず、
その顔からは、

気持ちよか~♡ 

という声が聞こえてきそうでした。 
アルハムドリッラー!

ちょいとそこで思い出したのですが・・・。

実は私は披露宴の日の前日、
ばぁちゃんを

お風呂介助

しているんですよね^^ 
ホテルのお風呂に入ったばぁちゃんが、

ちょっと手伝って~~

と呼ぶものでお手伝いしたのが、
ばぁちゃんと出会って2回目の日でしたwww 

懐かしい~!

出会ったときも、
見送るときも、

こうしてお風呂に入れてあげられる幸せ♡

をかみしめつつ。
きれいに体を拭いてもらい、
頭を乾かした後は、 

ばぁちゃんのお気に入りのワンピースを着て、
白いヒジャーブをして、お部屋に再度帰りました。

ほんときれい!

でした。 
お化粧する必要なんて全然なかった。
お風呂でお肌もみずみずし~感じでしたし。
もともとばぁちゃんはもち肌だったので、
すごくきれいでした。 

看護師さんたちがみんなでお部屋に挨拶に来てくださって、
葬儀屋さんが無事到着し、
院長先生から死亡診断書をいただき、

無事退院!

したのであります。

無事にマスジドに到着すると、
ブラザーたちが出てきてくれて、
口々に

お悔やみ

という名のドゥアーを英語やらアラビア語やらで言ってくれつつ、
ばぁちゃんを抱えて中に運んでくれました。

そしてなんと!

スタンバイOK!

なムスリマさんたちと、
アッラーの許へお返しする前にする、
グスルと呼ばれる特別なお清めの準備がバッチシできていました。 
アルハムドリッラー。 

天然の香草が入ったお水を用いて、全身を本当にきれいに、きれいに、
清めていただき、
ちょ~~いい香りのする香水をお祈りの際に地面に触れる場所から、
順番に塗っていき、最後は体全体に塗ってくれていました。 

そして、

真っ白な

布を何枚も使用して、
頭から足の先まで

すっぽり!

a0188838_22511560.jpg


とくるみました。

この写真はネットからいただいたので、
ばあちゃんではありませんwww 

当然ながら、ムスリマですので、
男性にこの写真のようにしてもらうことはなく、

女性だけで!

行いますよ♫ 
大きなタオルを使用して、胸からひざ下にかけて、
決して見ないように気を配ってやっていくので、

恥ずかしくない!

ですね♫ 

そしてこの白い布の間にも、

水気を含んで香る

というとってもよい香りの香草が散りばめられており、
体は拭いたものの、皮膚に残るわずかな水気が、
それを吸ってさらによい香りが増していました。 

その間にも、
葬儀屋さんが用意してくださった

柩がスタンバイ♫ 

約1時間半ほどかかったでしょうか・・・。

きれいにお清めが終わったばかりのばぁちゃんを前に、
お清めを手伝ってくれたムスリマさんたちと一緒に、
亡くなったかたに捧げる礼拝を行いました。 

本当に
ありがたいことです。


どの人もばぁちゃんを生前にお見舞いしてくれたり、
いつも気にかけてくれていたムスリマさんたち。
よく知った方たちに清めてもらえて、
本当にばぁちゃんは幸せだなぁ・・・と思いつつ。 

柩への移動・礼拝室へはブラザーたちが、
行ってくれました^^

素晴らしき連携プレー! 


ではでは次回は葬儀の礼拝を。
インシャーアッラー!

おしまい 





 


 
[PR]

by sarah_51 | 2014-08-23 23:03 | ばぁちゃんのこと | Comments(0)

優しさに包まれて 

アッサラームアライクム 
みなさんの上に平安がありますように!

素敵な優しさに触れたことがあったので、書いておきます♫ 

ばぁちゃんが緩和ケアに入院するって決まった後すぐ、
ぶらりと通りがかった小さな不動産屋さんに入り、駐車場を借りた。
昔ながらの小さな不動産屋さんで、全て書類は手書きだけど、
ものすごいきれいな字の初老の男性がそこの社長さん。

できる限り長い時間ばあちゃんの部屋につめるつもりだったから。 
でも、同時にそう長く借りないこともわかっていたので、
銀行引き落としにしなかった。 

翌月お金を持ってきた私に、
「毎月持ってくるのは大変だよ?」
と配慮してくれたのだが、身内がそこの病院に入院中で・・と話たら、

「それはよくなるための入院ですか?それとも・・・」
と聞いてくれた。 

だから、
「近く見送るための入院です」
と話していた。 

ばぁちゃんが亡くなって解約の手続きのために、お店を訪れた私だけど、
まだ今月の支払いには早い。 
社長さんはあれ?という顔をして挨拶してくれて、

「無事に、お見送りしました」

と伝えると、
しばらく、間があって、

「それは大変やったね・・・。ほうね・・・ほうやったですか・・」
と言って、しばらく様子などを私にゆっくり訪ねてくれた後、
本来はひと月前に申請して解約になること、
でもこれは特別な事情だからね、いいんだよ、いいの。
・・・そう言ってようやくゆっくり書類を書いてくれた。 

のんびりとして、優しい時間。
とてもありがたかったです。 
アルハムドリッラー。 

そして、ばぁちゃんの病室に毎週のように買って持っていった花屋さん。

ばぁちゃんの誕生日にバラの花束を買いにきますね♫ 
と言ってあったままだったので、
報告がてら立ち寄った。 

そうだったんですか・・・・。

と言いつつも、
あの花はこんな風に喜んでましたよね~。
そうそう、あの花は、すごく大きかったですしね~。

と思い出話をしつつ・・・。

買うはずだった花束とはちょっとちがうけど、
せっかくだからと買って、新盆のご近所さんとシェア♫ 

a0188838_19521145.jpg



たくさんの方の優しさを感じる毎日です。
アルハムドリッラー。

おしまい 
[PR]

by sarah_51 | 2014-08-20 19:54 | ばぁちゃんのこと | Comments(2)

ばぁちゃんのお葬式

アッサラームアライクム!
みなさんの上に平安がありますように!!!

イスラーム教の・・・

お葬式

ってどんななの???

というみなさまのリクエストにお答えして、
( いえ、特に誰からもきていませんがww )

ばぁちゃんのお葬式について書いておこうと思います。 

日本のお葬式の場合は、

とりあえず葬儀屋に!

という感じで、
あとは葬儀屋さんが、事細かに祭壇や柩、お花や坊さんやら何やらと、
準備をしてくれて、途中「お車はどのような・・・」とか「柩のタイプはどのように・・」
とか、「ご希望のお花などはありますか・・」などなどの確認などが入るという感じだろうか。 

その間にも親族や友人などへの通夜・葬儀の日程と場所の案内などをしたりと、
何かと、

忙しい!!!

のがそれではないだろうか・・。 

イスラームの場合、ムスリムが亡くなると、お葬式から埋葬まで
その地域に住むムスリム全体の

連帯義務

ともされるほど、それは何から何まで

みんなでする 

ものなのであります。 

・・・とは聞いていたものの・・。
それまでに聞いたことがあったのは、

ブラザーたちが自家用車で

ご遺体を運んで行ったよ・・

とか、

板を買ってきて柩を

作っていたよ・・・

とかいう、

マジっすか!

な話だけでして^^; 
具体的にどうしたものか、正直ちょっと急だったこともあり、

とりあえず、
連絡してみよう♫ 


という気持ちでした。。。

とはいえ、ばぁちゃんの場合は、末期ガンである程度の余命も伝えられていましたし、
見ていれば状態はそれほどよくないことは、明らかでした。 

イスラームにおいて、亡くなった方のその後の流れとしては、

体を清める→ジャザナーザの礼拝→埋葬 

という簡単な流れではあります。 
ただ、それにはそれぞれにイスラーム法で定められた方法があり、
間違いのないようにする必要があります。 

また、原則24時間以内に

土葬する

必要があるのですが、
日本の法律では、

生き返るかも・・

な場合を想定して、
24時間以内は火葬であってもできないそうです。

海外では日本の葬儀屋さんのようにプロの方がいる場合もあったり、
どこからともなく人々がた~~くさん集まってきて、
必ず「得意分野」に応じてどんどんやってくれることが多いとか。 

まぁここは日本なのでそういうわけにもいきませんが、
それでもできる限り早くに埋葬する必要があり、様々なことを決めて、連絡する必要はありました。 

なので、私が事前にしていたことは、

①ムスリムが息を引き取る前と後、何をすべきかから埋葬までの流れについて勉強しておく
②亡くなった人の清め方(グスル)について日本語で学べるものを手にいれる
③埋葬場所について確認・連絡先を確保しておく 
④イマームにそれとなく状態を伝えておく
⑤グスルできるシスターに直接お願いしておく 


という5つのことを事前にしてはいました。 

特に②については、翻訳作業をしてくれた方たちには本当に感謝です。 
また、イマームに状態を伝える際に配慮した点といえば、

医者から余命がうんぬん

という言葉を使うのではなく、

ともかく状態が悪い 

ということ、万が一の場合は何時であっても連絡してもいいですか?

ということを訪ねました。 
ほんと、いつなのか?なんて神のみぞ知るですからね・・。 

というわけで、状況は限られた必要な方には、
すでに伝えてある状態で、

いつでも連絡いただければ、
対応します!

というお返事を各方面いただいていました。 
アルハムドリッラー。 

で、ばぁちゃんの訃報を伝えると、
みなさんが、

おばあさんにアッラーの赦しがありますように!
天国へといれてくださいますように!
あなたとご家族の哀しみを癒してくださいますように!

というようなドゥアーを言ってから、要件に入る・・という感じでした。 
とても嬉しい言葉ばかりでしたね、本当に。 

そして、イマームやらブラザーたちが、

自分の車で迎えにいくよ

と言ってくださったのですが、
なんというかその・・・

みんなで抱えて出るのか??

というイメージをしたときに、
他の方への影響や(遺体をそのものを目にしてしまうのはやはりいね・・^^;) 
そのまま後部座席倒したところに、ゴロン・・となるばぁちゃんを想像して、

葬儀屋さんに搬送だけでも
お願いできないかすら・・・・

と思ったのでありますww

その間にも、ブラザーたちはメーリングリストで、
福岡在住のムスリムみんなに訃報を伝えてくれたり、
体を清めるグスルの場所や人員・グッズの準備、
お墓の空き状況の確認や埋葬許可書の取得、
葬儀の礼拝の時刻決定と柩の安置場所の検討などなど・・・

もう様々なことを即座にやってくれていました。 

そして、ばぁちゃんの場合、朝方亡くなっているため、
日本の法律では翌朝以降でないと埋葬できないこと、
マスジドに安置してもよいが、夜中中一人になってしまうこと、
ドライアイスや柩の手配は病院へ迎えに行くまでに間に合わないかもしれないこと

などなどを確認し、

柩と一晩泊まる場所、
病院からマスジドまでの搬送は、

葬儀屋さんにお願いすることになりました。 

ネットをみると、搬送のみやってくれるサービスなどもあるのですが、
私がパット思いついたのは、

マスジドの裏側にある「会館」でした。 

イスラーム教徒であり、柩、ドライアイスだけ必要で、そちらで通夜・葬儀はしないこと、
搬送と一晩安置させてほしい。
マスジドへの往復もお願いします・・・

という私の無理なお願いに、

どうにかしましょう。。。。

と言ってくださったのであります・・。
アルハムドリッラー。 

でもこの葬儀会館でもムスリムのそうして手配をするのは初めてだそうで、

柩ってなにかいけないものはあります?

とか、

祭壇は?墓地まではどうされるんですか?
埋葬許可書の土葬の場合がちょっとわからないのですが・・・。

などなどお互いに確認しあいながらでした。 

そんなやりとりを病室の外で携帯でバンバンしながら、
病院の看護師さんとも湯灌の時間や、最短で退院できるのは何時か、、なども
確認し、だいたいの目安と段取りが決まったのは、
亡くなってから2時間後ぐらいだったでしょうか・・。 

それでもこうした流れを事前に知っていたり、
必要な人達に事前に話ができたことは、
とても助かりました。

だって私自身、身内を看取ったのも、ムスリムの葬儀をするのも、

初めての経験!

なのですから。

さてさて続きは出棺から葬儀までです。
インシャーアッラー!


おしまい  
[PR]

by sarah_51 | 2014-08-18 19:01 | ばぁちゃんのこと | Comments(0)

ばぁちゃんが亡くなりました

アッサラームアライクム!!
みなさんの上に平安がありますように!!

8月14日、朝7時47分。

無事にばぁちゃんはアッラーの許へと帰っていきました。 

アルハムドリッラー。
いつでも自分できちんと考え、納得してものごとを決めてきた、ばぁちゃんらしい
素晴らしい最期でした。 

胃がんの手術から10ヶ月。
再発と言われてから5ヶ月、最期は大腿骨を骨折してベッド上で動けない日々でしたが、
ほんとうによく忍耐し、がんばってくれたばぁちゃんでした。 

「 なしてこんな想いをせんといかんと ? 」

というばぁちゃんの問いに、
私はよく預言者さまSAWやサハーバ(彼らに平安がありますよう)たちの話を話していました。 

アッラーに愛された人たちが、どれほどの忍耐を強いられ、
時に一見無残な死に方のように、敵に殺された方たちがいたことや、
激しい拷問の末に亡くなった方たちがいること、それでも信仰をすてなかったこと、
何より、預言者ムハンマドさまSAWはいつもその病に苦労され、
手をあててアッラーに祈られていたことなどを話すと、

「 ほう~・・・。 」

と言いながら、とても興味深く聞いてくれました。 
そして、

ばぁちゃんはアッラーに愛されとるけん♫ 
天国の高い高い位置に行っちゃうかもだよ♫ 
インシャーアッラー!
私のことちゃんと一緒にいれるように祈ってよ~~~ぉ。 

と言うと、

ぐふ♡ 

といつもちょっぴり嬉しそうにしていました^^ 

死ぬこと、死後どうなるか
 

ということについても、具合が悪いばぁちゃんにでさえ、
私はタブーにしてきませんでした。 
むしろ、少し調子の良いときには、

人が死ぬときにはね、
天使が魂を取りにきてくれて、アッラーのところに運んでくれるとよ♫
良いことをたくさんした人たちは、
全然怖くなくて、すご~~~く楽に魂が体から抜けて、
アッラーのところに喜んで帰っていくんだって!!!
ばぁちゃんはアッラーに愛されとるけん、
きっときっと、楽チンだよ♫ 

と楽しく話したものでした。 

亡くなったあと、ムスリムはどうなるのか?

ということについても、

白い布できれ~~~いにくるんで、
みんなでお祈りをして、土の中に埋めてくれるとよ。
みんなで一緒にするから、
ばぁちゃんはなあんも心配いらんとよ♫ 

と話しては、
ばぁちゃんが「うんうん♫」と嬉しそうにうなずいていました。 

人に死期が近づくと、
悲しい気持ちになるかもしれません。 

でも私にとってばぁちゃんは、

アッラーに愛されまくり♡ 

なことは明白で、なにも心配していませんでした。 
ただただ、アッラーにその日までの全てが容易くあるように、
無事にアッラーのもとへと帰っていけるように、
私がその日までしっかりと努めを果たせるように、、と祈ってきました。 

スブハーナアッラー!!!

そしてその臨終のとき。 
私たち夫婦は朝方病院からの電話でかけつけました。 

到着してすぐは非常に混乱している様子だったばあちゃんですが、

クルアーンのヤースィーン章を聞かせてあげながら、
私はずっとラーイラーハイッラッラーを言いつつ、
これから起きることについてずっとずっとばぁちゃんと旦那様に語り続けました。
その前日、私はすでにばぁちゃんと何度も何度も繰り返し、
ラーイラーハイッラッラーを言いながら過ごしていましたので、
無理に言わせる必要はありませんでしたが、
できる限りばぁちゃんが安心できるように努めました。 

大丈夫だよ~アッラーが一緒だよ~。私もあっくんもそばにいるよ~♡ 
もうアッラーのところに帰るだけだよ~だから怖くないよ~。
天使がばぁちゃんの魂を持っていってくれるよ~
ばぁちゃんはアッラーに愛されているから、きっと怖くないよ~
大丈夫だよ~ラーイラーハイッラッラー・・・という感じで。 

そして一緒にそばにいた旦那さまへも、
少しず~つ呼吸がゆっくりになるよ~でも聞こえてるよ~、
そばで話しかけてあげてね、まだまだ聞こえてるよ~ほうら、安心してるよ~、
ゆっくりになっていってるよ~、
まだまだ聞こえるよ~はなしかけてあげてごらん、
大丈夫だよ~・・・と両方ケアしながらでした。 

すると看護師さんも驚くほど穏やかになり、
その後ふいに、ふうっとマッカの方向(ちょうどばぁちゃんから窓辺をみるとマッカ方向でした)を
しっかりと見たなと思ったら、
それまで見開いていた目を、自分からすう~~~っと閉じて、
いつもばぁちゃんが「よかった~」と言って納得するときに吐く息と同じ息をゆっくりしたあと、
本当に呼吸の乱れひとつなくすうううっと微笑むように亡くなりました。 


幸せな幸せなひとときでした。 


自分の魂が天使とともに
マッカの方へと向かうのを見て安心したのでしょうね。
インシャーアッラー。 

人がアッラーのヒダーヤのもとに生き、
アッラーのもとへと帰っていくというのはどういうことなのか。
また天国へいくための忍耐とはどういうことなのか。
そして何よりアッラーの愛情に包まれるとはどれほど幸せなことなのか。
言い尽くせないほどの素晴らしい学びと、アッラーを感じる最期でした。

これほど幸せでいっぱいな看取りはないなぁ。。と思うほど、
私には哀しみなどなく、

幸せでいっぱい

です。 

ばぁちゃんのような素晴らしい方に出会えたこと、
たくさんの学びを彼女と通して得られたこと、
どれほどの小さなことも、アッラーの恵みであったと、
感謝しても感謝してもしきれないなぁ・・・と思っています。 

まさに、このお話を噛み締めている今です^^ 

「すべては、神さまから私への特別の贈り物です。
そのひとつひとつが神さまからの愛のしるしです。
そのことに気づけば、どんなに感謝しても感謝したりないことがわかるでしょう。」 
  ー やさしい神さまのお話 ー


おしまい 
[PR]

by sarah_51 | 2014-08-17 12:38 | ばぁちゃんのこと | Comments(3)

小さく小さくなって。 

アッサラームアライクム!
みなさんの上に平安がありますように!

最近少しずつ弱っているばぁちゃんです。
眠っていてふっと目が覚めると、ときどきどこにいるのか混乱してしまう
ことも増えてきました。  

「うちのことばかり心配していたら、あんた死んでしまうよ。
無理したらいかんよ。無理したら、うちみたいになるとよ」

一晩中私を探し、私の名前を呼び続けて疲れきったばぁちゃんが、
朝、私の顔をその視線の先に見つけて言った言葉です。 

「なしてこんな思いせないかんと?なして、なして・・」

そう私を見て泣くばぁちゃんに、
「もう泣かんでいいとよ。もう私が来たけん、少し眠りんしゃい。」

おでことおでこがくっつきそうなほど、顔を近くして、
小さく小さくなったばぁちゃんに、
小さな小さな声で、静かに話す朝のひととき。 

ふっと表情がやわらいで、
「仕事に行ってもよか?」
と聞くと、
「うん、また来てくれる? 来てくれる?」
と聞いてくる。

「また来るよ♡ またね」

そう言ってバイバイする。 

仕事が終わってばぁちゃんの好きなかき氷と、栄養もすこしあったほうがいいかなと、
ストロベリーアイスを買っていく。

夕方になっても、お昼も食べていないばぁちゃんに、

「ちょっと氷食べんね?」

と聞いてみる。
「でもアイスもあるよ♫」
と言うも、
「アイスは好かん。氷がいい」
というばぁちゃん。

数口氷を食べたあと、
「でもちょっと味見ばしてみんね?」
と誘って、一口アイスを口に入れてやる。

「これ、おいしいーーーー!」

やっと笑顔になった。 
アルハムドリッラー。 

一人で寂しい時も、アッラーはずううっと一緒にそばにいてくれるとよ。
ばぁちゃんはひとりぼっちじゃないとよ。 
どんなに辛くて、どんなにがんばっているか。
どんなに歩きたくて、どんなに自分でトイレに行きたいと思っているか。
みんなみんな、アッラーはわかってくれとるよ。 

いつもなら、帰るというと泣きだしてしまうばぁちゃん。
今日はそう話したあと、自分から、

「大丈夫よ。おそなるけん、はよ帰り」

そう言ってくれた。

もう誰の言うことも、何もかも信頼できなくなってしまったばぁちゃん。
私の言葉だけが今、彼女の心になんとか届く。 
伝えたいことはただひとつだけ。

アッラーはばぁちゃんのことが大好きで、
みんなみんなわかってくれているよ。
天国の高い高いところに、連れていってくださるよ。
インシャーアッラー。 
だから、なにも心配しないでいたらいいよ。

ただそれだけ。 
そして、ばぁちゃんの心に、「アッラー」という言葉は、
いつでもす~~~っと入っていく。

スブハーナアッラー・・・。 

信仰の強さとは、こういうことなのだな。
そう日々教えてもらっています。 

ばぁちゃんの全てが容易くありますように。 
アーミン。

おしまい 
[PR]

by sarah_51 | 2014-08-06 18:58 | ばぁちゃんのこと | Comments(0)