10月1日、友はまるで自ら生きる力を
放棄してしまったかのようにICUに入院した。
翌日、私と一緒に介助してくれてた
弥生さんとでICUに必要なものを届けに
入ってみると。
広いICUの仕切りのない部屋に、
友はベッドに座ってじっと動かず、
下を向いたまま。
一言でいうとその様子は、
「貞子がそこに座ってる」
かのような様子で、
漫画とかでは顔に縦線がついて、
どろどろした雰囲気の様子って
見たことがあったけど、
ほんとにそんななる人を初めて見たわ、、
っていうほど妖気出てます?
っていうほどおどろおどろしい雰囲気だった。
事前に私は脳外科の主治医と会い、
今回の緊急入院について
脳のCT結果など詳細を再度聞いていた。
おでき先生(脳外科医の友がつけたあだ名)の
話では、特に脳の出血や脳転移の拡大など
病的に変化はないようだとのことだった。
でも1つ先生が実はね、、、、と
言ってきたのは、
「リハビリの病院へ転院した時に、
どうもステロイドの量を先方が誤って
多く出してしまってたみたいなんだよね。。。」
と。。
つまり、例えば5mgのステロイドの量だったのを、
転院した際10mg近くに増えており、
そのことを知らなかったおでき先生は、
退院後ステロイドを減らすのに、
5⇒4⇒3と減らしたつもりが、
一気に10⇒4⇒3と減ってしまい、
そのことで痙攣などが出たのではないか。
という話だった。
なるほど。。
それもあるかも?
とは思うものの、
「先生、彼女うつが再発してないでしょうかね」
というのが私の問いかけだった。
なぜなら、友はそもそもリハビリの病院へ
転院する頃からやたらと人を遠ざけており、
メールもメッセンジャーもFBも
さらにはツイッターなどすべてのSNSを
絶っていた。
それだけではなく、お友達らが何か
「手伝うことはない?」
なんて言おうものなら、
非情に強い抵抗を示したし
「誰にも会いたくない。」
という気持ちが日に日に強くなっていた。
合わせて、突如として、
「自分は何かとんでもないことをしたのでは?」
という恐怖感のようなものを
話すことがあって、それはちょっと
領収証がどこかへいったとか、
別に大したことがなくても、
「自分は犯罪者だ」
ということを言うこともあったからだ。
どんどん自分を追い詰めてる。。
そんな印象を少しずつ少しずつ
もっていたのだけど、
それがついにコントロールできなくなって
しまったのではないかとさえ
思うほど、友は心を閉ざしてしまった。
それはどれくらいかと言うと、
ずっと介助してきた弥生さんでさえ、
「ずっと無言で怒ってるのかと思うくらい、、」
と用事が済んだら返事も何もなく、
問いかけに返事もないとのことだった。
でも・・。
10月4日に友の引っ越しがもう決まっていた。
どうするか・・。
引っ越しできるか。
それともこのまま入院生活になってしまうのか。
すでに契約も済ませ、引っ越し業者との
やり取りや生活保護課の方への連絡など
様々な手続きが終わっていて、
あとはもう引っ越すだけという状態だった。
私はとにかく友に聞こう。
そう思って引っ越しが4日だけど、
準備そのまましていっていいかな。
と聞いてみた。
返事は下を向いたまま、
「どうでもいい」
と言っただけだった。
まぁ、そりゃそうよね。
今ICUだしー。
それどころじゃないわなぁ。
と思った私は、
「じゃとりあえず私やっておくね」
と書いておくにとどめた。
どこか私の中に、
「どうでもよくない」
友の気持ちがあるように思えて、
「引っ越ししない」
という選択肢が浮かばなかった。
それよりも導尿(おしっこを管で出している状態)
されたことを何か怒っているようだと
看護師さんからあり、友が何に怒っているのか。
わかりますか?
と尋ねられ、
「あ。子宮頸がんの術後から自分で出せなくなってたんですけど、
少し自分で自尿が出るようになってきてたんです最近。
だからまた導尿になってしまって、
もう1度最初からやり直しになるのが怖いのかも」
と答え、友に筆談で一人で立てるようだったら
導尿はなくなること、1,2日ならまたすぐ
感覚が戻っていくから心配いらないことなどをお
説明してあげてくださいとお願いした。
筆談なら見たい時自分で読むだろう・・・。
脳になんら問題がなかったと聞いて、
私はなんであれ普段通り友と接することを
心に決めて日々過ごすことにした。
そして携帯を見ようとするたび、
ぶるぶる手が震え、目が飛び出したような
表情で怯えている友を見て、
「携帯持ってようか?」
と聞くとおずおずと渡してきた。
それはお願いしますという感じではなく
何かばっちいものを早く、早くどこかにやって!
という感じでぶるぶるしながらだった。
「大丈夫。もうカバンにしまったよ」
帰り際、私は友をハグしたけど、
反応はなかった。
でも少なくともなんとか私は
コミュニケーションが取れるようだった。
とにかく、
①友の知り合いには面会謝絶を伝える
②引っ越しをする
③退院後のケアについて調整する
という3つをすることにして、
一切友の引っ越し先や
状態についても見せないことを決めた。
なぜならそこには、
普通のお友達が想像するような
友はどこにもいなかったし、
きっと友も自分ではないと
思っていると思ったから。
とにかく友を守ろう。
そう思って着々とことを
進めることにした。
つづく
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