リハビリ専門病院で
なんとか過ごしているようだった友。
久しぶりに所要で病院へ訪れる際、
同部屋のおばーさんズにと思い、
焼き菓子を作って持参した。
めったにそんなことをしない私だが、
この日は何となくそんな気分で
部屋の方達と友が仲良くなったらいいなぁと。
「どうも~~いつもお世話になってますぅ~」
と挨拶しながら、
これよかったらと1口程度の
焼き菓子を渡したところ・・。
「これはどこの国のお菓子ですか?」
と聞くおばあさんが。
「アラブのお菓子です♡」
と答えると・・・。
「わあああああ!
イケメンの国のお菓子よ~~~(*´▽`*)!」
と大喜びでそのままお口にほい~~っと。。
ま、、まさか、、( ゚Д゚)。
そしてその次リハビリから戻った
別のおばーさんに同じように
挨拶したところ、
「今日はね、イケメンの先生がお迎えだったの~」
という・・・( ゚Д゚)( ゚Д゚)。
友よ、、、。
犯人はお前だな・・・w
たった1週間ちょっとの間に、
部屋中のおばーさんズが皆それぞれ、
「イケメン」
という単語を発し、
何やら華やいでいるではないか。。。ww
しかも友を迎えに来てくれた若い
理学療法士さんに対しては、
「あの人はイケメンじゃない」
と厳しい。。。
友がやたらとイケメンだという
人はどの人なんだ?
とふと思い廊下を歩いている際に、
今うわさの人はいる?
と友に聞いたところ、
「瞬殺で」
チラ見しただけで、
「いや、いない」
と答えたざます・・・。
( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)
イケメンはそない
秒殺で見分けられるものなのかww
友は「背が高いからすぐわかる」
と言ってたが、私には
皆同じ顔にしか見えない・・。
マスクだらけだしww
それにしてもおばーさんズ・・。
友が日々イケメン、イケメンと
そんな話ばかりしてるので、
皆さんも洗脳されたらしい・・・。
病院にイケメンって重要なのねww
この辺りから少し友の頭痛が
おさまりつつあって、
夜消灯時間が過ぎてから、
談話室で1人点描画と呼ばれる
作品を少しずつ描くようになっていた友。
でもどうやらおばーさんズには、
それが机の上で何やら書いている
=学生さんで一生懸命勉強してる
=時々来るお友達も学生さん(私)
=若いのにがんばってるわ~
という脳内解釈で固定しているらしく、
友は何かとお饅頭をもらったり、
私にまで孫が持って来てくれたなんとかとか
なんとかとか、なんとかとか・・・。
行くといつも色々いただくことに笑
そしてさらに良かったことは、
おばーさんズは耳が遠かったり、
身体がうまく動かせなかったり。
つまり友の方がむしろ
元気に見えるというか。
動けるようになっていて。
何かと彼女がおばーさんズを手伝ったり、
そうかと思えば、おばーさんズは、
まるで孫のような娘のような、、
友をいつも気にかけてくれていた。
つらい合宿所のように思えた
この病院はいつの間にか
友にとって、優しさに包まれる
時間の中で自分を取り戻していく
大切な場所になっていたのだった。
つづく
by sarah_51
| 2018-10-06 20:24
| 医療と健康
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