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クリスマスのえんぴつ削り

今でも忘れない。
小さな小さな想い出です。

ある時サンタのことなどもう
忘れたような、半分信じていないような
その年にそれでも私はサンタに
手紙を書きました。

記憶にある手紙は後にも先にもそれ1度です。

小学校の先生が使っている
えんぴつ削りが欲しいです。
でも先生のように大きなものではなく、
小さな女の子の色の。

そしてクリスマスの朝、小さなツリーの下に
あったプレゼントを開けて私は心から驚きました。

そこにあったのは私が書いたものよりも、
もっとずっと私の希望に近い
やわらかなサーモンピンクの
そして手の上にのせてもちょうどよい
えんぴつ削りでした。

「まさにこれが欲しかったの!」

そのことに私は心底驚いて。
学校生活のことなど知るはずのない
父が準備できるはずがない。

そう思い、やっぱりサンタって
いたのかしら!?

そう思うと同時にそれでも
不思議だ不思議だと思っていました。

でもある時それは父が選んで
買ってきたものだと母から聞いたのです。
母にとってそれは小さくて
色もあまり好きではなくて、
あんなものを買ってきて、、と
思ったそうです。

でも私にはびっくりでした。

学校にも来たことがない父が?
先生のえんぴつ削りって言っても
電動のもあるのに!? 
この手で回すこの形、この色!

私が欲しかったものにぴったり!!

でも私は父にちゃんと
ありがとうを言えなかった気がします。
だって父が自分で買ったとは
言わなかったから。

なんとなく、違っていたら、、、、
と思う気持ちもあったのです。

私がサンタさんからもらったモノは
他にもあったかもしれません。

でも全く記憶がありません。

クリスマスについて覚えているのは、
12月生まれの兄のために
母が作っていたチョコレートケーキと、
骨付きのから揚げに、

テーブルクロスや壁の飾りを
母が緑や赤系のかわいいものに変えて。
全然美味しかったか覚えてないけど。

でも私が覚えているのは、
父がいて、母がいて、兄がいて。
家族でいっしょだった想い出の空間なのです。

あなたは昨晩お子さんへ
サンタさんのプレゼントをがんばって
用意しましたか? 

わからないように、
気付かれないように。

いっしょうけんめい
準備をしたことでしょう。

でも思い出してみてください。

クリスマスに関わらず、

あなたが嬉しかったこと。
あなたが今でも覚えている
心にずっと残っていること。

それはサンタからではなく、
あなたのお母さん、お父さん。
または、
おじいちゃん、おばあちゃん。
または、
お友達同士のプレゼント交換。

そんなあなたにとって、
みんなのサンタではなく、

あなたにとって、
あなただけの存在の人たち。

その存在や時間そのもの
なのではないでしょうか。 

それは決してプレゼントでは
買うことのできない。
豊かさとは比例しない、
こころにずっと残るものだと思います。

そして子供ってどんなにどんなに
愛情を注いでも、その欲求は
どこまでもどこまでも続くんですよね。

誰でもない、あなただけに届いた
神さまからの贈り物。

ほっとする間もなく冬休み、お正月と
大忙しと思いますが。

あなたはサンタ以上プライスレスな存在!
自信を持ってがんばってくださいね。

アッラーがあなたと
あなたのご家族を大いなる愛情で包み、
その祝福をたくさん授けてくださいますように。

アーミン 


おしまい 












by sarah_51 | 2017-12-25 18:24 | Comments(0)