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じっとするのが難しいお年頃には目標を定めてみよう 

毎週1回自宅でイスラームに基ずく
マナーやアラビア語などを
教えているさあらです。

いつも来ているHさんは今年5歳になりました。

少し前から、「お祈りする」ことを
ただそこにいるだけではなく、
ひとり立ちできるように実践を始めています。

イスラム教徒は1日5回のお祈りがあります。

子供にはその義務はありませんが、
概ね7歳からはお祈りをするようになり、
10歳を過ぎてもお祈りをしなかった場合は、
ちょっと頑張らせることになっています。

幼稚園の子やもっと小さい子でも
お母さんやお父さん、兄弟姉妹の
真似をしたがって参加していることも
もちろんありますが、

たいていすぐに途中で遊び始めたり、
ちょろちょろ動き回ったり。。。

「じっとそこにいる」

というのはまだまだ難しい時期ですよね。

そこで私はHさんに3つのお約束ポイントを
伝えました。それは、

・お祈りをいっしょにするという意図(ニーヤ)を持つこと。
・立った時に視線を床の少し前方を見たままでいること
・立っている間は腕を重ねておくこと 

というポイントです。

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これはどれもお祈りに必要なことなのですが、

特に大切なのは「意図する」ことです。

なんのためにそれをするのか。
ということがぼやけると、

ただの遊びなのかも~
別にここにいなくてもいいのかも~
体操?ねーなにしてるのー??

などなど。他にどんどん興味が
沸いてきちゃいますよね。

そしてアッラーはこの「意図」したことを
必ず手助けしてくれます。
例え結果的にできなかったとしても、
それをしたことと同じご褒美があるそうですよ。

そして視線。
これがとっても大事です。

子供はあちこち興味に応じて
頭を動かして、いろいろ目に入った途端
興味は完全にその狭い視野の中だけに
なってしまいがちです。

一点集中させていると、
不思議とだんだんあちこちフラフラしなくなります。

「じっとしなさい」

という言葉よりも、
「ここを見たままにしていてね。」
と言うほうがより具体的で効果がありますよ。

最後は腕ですね。
これもお祈りの基本姿勢ではありますが、
でも両腕を動かさないようにしていることで、

頭を触ってみたり、
上の方を触ってなんかジャンプしたくなったり
ねーねーと大人を引っ張ってみたり。。。

そういうこともできないので、
なかなか効果があります。

いつも、お祈りのポイントは
なんでしたか? 

と尋ねると嬉しそうに答えて
くれるHさん。

何よりお祈りは、
アッラーと本人の関係で
自主的にしていくものなので。

この時に叱ったり嫌な思いをすることが
ないようにしたいですね。

以前モスクで教えていた頃、
ひとクラス20人近い子供たちと
一斉にお祈りをしなくてはなりませんでした。

一列に並ぶだけでも大変ですが、
○○ちゃんがどうかしたとか、
クスクス笑ったりとか、
それはもうまとめるのは大変です。

そんな時、どうしたら一番静かに
みんなが上手にできたかというと。

それは私自身がしっかりとお祈りに
集中していることでした。

子供のことなど始まったら
見えないかのように、
自分のお祈りに集中していると、
不思議と何か感じ取ってくれるようです。

未就学児の子供たちは、
とっても細かく大人を観察しています。

そしてそれが良さそうなことなら、
誰だってやってみたくなるものなのです。

子供を変えるには。

まずは自分から。
につきるかもしれません。(ううう・・・・><)

それにしてもHさんの成長は目覚ましいものがあります!

もう私も追い越されつつありますので、
しっかりがんばらなくちゃー!
インシャーアッラー!

おしまい 






by sarah_51 | 2017-11-17 23:42 | 子供教育@さあらようちえん | Comments(0)