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105歳。その最期まで「より良く生き、学び、実践し続けた」日野原先生

日野原重明先生が
105歳で本日亡くなられた。

インナーリッラーヒ 
ワインナーイライヒラージウーン。
(本当に私たちはアッラーの御許からきて、
 本当に私たちはまたそこへ帰り逝きます)


延命を望んでいなかったという
先生のその最期の在宅でのご様子に、

人が自然と亡くなるために
できることが凝縮されているように感じた。

少しずつ。

必要な量だけの食事を取っていた
先生らしく、少しずつその量を減らし、

周囲への感謝の言葉を残されて
アッラーの許へと帰って逝かれた。

ご自身も常日頃おっしゃっていた通り、
残された人生は社会のために。
まさにそれを実践し続けた先生。

地下鉄サリン事件の時のこと。
生き方上手がベストセラーになったこと。

どれも私もその時代を生き、
その時の先生のご活躍を
ライブで知っていたような感覚だ。

昨年、聖路加病院で行われたセミナーに
日野原先生がひと言話されるという。

実はそれだけ聞きたくて(笑)申し込んだ。

そしてすぐ私の斜め前に車椅子に座って、
私たちと同じ場所から
セミナーを受ける先生を拝見できた私。

セミナー冒頭先生は、

腰が曲がってしまった自分だが、
車椅子のクッションを変えてもらったら、
背筋がすっと伸びて
かっこよくなったでしょう??
今日はこれまでの腰曲がりの日野原ではなく、
新たな日野原としてみなさんの前にいますよ。

といったようなことを話され、
会場をあっという間に笑いの渦に
しておられた。

そして、

「今日はどんな新しい発見と学びがあるか
 とても楽しみ」

といったような言葉もあり、
毎日を新たな発見と学びとして
それを思い切り楽しむ先生の前向きさに

とても感激したことを覚えている。

年老いてしまった自分を卑下するでもなく
もっとより素敵に、もっとより良い自分で
あるために、努力と学び、そしてその
実践をいつでも試みる。

その人生から少しでも学び、
自分も実践していきたい。

先生の魂にアッラーの御慈悲がありますように。

アーミン。

ワッサラーッムアライクム
(あなたの上に平安あれ)






by sarah_51 | 2017-07-18 15:24 | エッセイ | Comments(0)