人気ブログランキング | 話題のタグを見る

連載第5弾♪ ~ アッラーゆえの愛 ~

福岡のムスリムで独身男性は一体誰なのか?

ムスリマさんに尋ねたところ、2人いることが判明した。
一人は例の「事務員さん」。
もう一人はサウジに留学中の方だった。
はてさて、一体師匠はどちらの男性を紹介したのだろう・・・。

考えてみても仕方がないので、
この二人の男性が花嫁募集中かどうか
確かめることから始めることにした。
・・・とはいえ、当時直接彼らを知る人物で
私がお会いしたことあるような方は
誰もいなかった。が、お二人ともFBで
友達になっていたため、DMで自から聞いてみることにした。

どちらの男性に聞いたらよいのか・・・。

ムスリマさんたちとも相談した結果、
もともと留学を考えていた私には、
現在すでに留学している男性の方が
合うのではないか?という結論にいたった。

アラビア語もイスラームについても
結婚となれば同時に勉強できる環境にもなるし、
両親もサウジアラビアと聞けば、
イスラーム教徒であることもあきらめてくれるだろう・・・。

早速DMを送り尋ねてみた。
が・・・。

「 学生の身分につきまだ結婚ができる状態にありません。 」

といういたってシンプルな返事であった。
募集中でないのであれば仕方がない。
そして、直接いきなり・・というよりは
どなたか間に人をたてた方が
スムーズなのでは・・といった感じの
アドバイスもいただいた。

それはそうだ。
男性から見たらいきなし知りもしない女性から、
結婚前提の話がくるのだ。
びっくりもするし返答にも困ることだろう。
それでも彼は紳士に返事をくださり、
またよいアドバイスもしてくれた。
本当にありがたい気持ちだった。

こうして必然的に二人のうちもう一人の
候補である「噂の事務員さん」へ
コンタクトをとるべく、信頼できる男性で、
事務員さんに直接結婚の意思があるかどうか
確かめていただけるような人はいないか探すこととなった。

「 前野さんが一番いいのだけれど・・・ 」

私自身もそう思っていたし、
ムスリマさんたちも同意見だった。
前野さん・・とは以前モスクで日本人の方を
紹介していただけないか?
とお願いしていたシャイフのことである。

しかしシャイフは関東に住んでおり、
ただそれだけのために福岡まで行っていただくのは、
さすがの私でも気が引けた。

仕方ない。
全国モスクめぐりの一環と称して
みんなで事務員さんを見に行くか!

泣けるほど優しい姉さんたちは、こう提案してくれ、
女性だけで旅行も兼ねて福岡へ行こうと計画をし始めた。
しかし、相手に結婚の意思がまったくないようであれば、
行くだけ無駄足になってしまう・・・。

「 先にちょっと聞いてみたらどう?? 」

という提案に、またまた私はDMで尋ねてみた・・。
というより今回はちょっと偵察?
といった具合だったであろうか。

冗談もまじえて、全国モスクめぐりの一環で
福岡マスジド見学に行きたいと思っていること、
また私は独身でお見合い相手を探していること、
実は中田先生から「福岡へ飛べ」と言われ、
事務員さんに姉さんたちの白羽の矢がすでに
ささっている状態であること・・などを書いて送った。

まぁかなり迷惑なメールだったかと思う。
事務員さんの返信は?


「  スーツ新調して床屋に行かなくっちゃ・・・  」

・・・なんと粋な返事であろうか・・(笑)
後から聞いたら、面倒だったし
どうせ流れる話しだと思っていたので、
真剣に答えたわけではなかった・・というが、
この気楽な返信で、私は彼に興味を持ったと思う。


「  これはちょっと会ってみたいな・・  」


とはいえ、仕事があったり家庭があったり。
姉さんたちとの日程をなかなか決められずにいた。

そんな時、びっくりする情報が入ってきた。

「 前野さん、福岡に行くらしいよ!!!  」

なんと福岡マスジドのイベントに
前野さんが参加するというではないか!
しかも数日後に迫っていた。

もうこうなったら恥もなにも言ってはいられない・・・。
ダメもとで、事務員さんに結婚の意思が
あるかどうか確かめていただきたいこと、
また前野さんから見てよい男性だと思ったら
紹介していただきたいことをお願いしてみた。

そして・・・。
そのイベントの朝、シャイフは到着後すぐに
噂の事務員さんに確かめてくれたのだ!
その日私は仕事中でシャイフからの電話に出られなかった。
どうしても直接聞きたかったので、
後でかけなおして状況を教えていただいた。

「  さあらさん!彼は年下でしたよ!!!  」

シャイフの驚きのつぼがそこだったことに
私は思わず苦笑したが、それもそのはずで、
噂の事務員さんは当時?みんなから40歳前後に見られていた。
だから私よりも少し年上か同じ年の男性ならば
ちょうど結婚相手にいいだろう・・と
思っていたはずなのだ。

それが、まさかの、「5つも」年下の
「29歳!!!!」という衝撃の事実に
びっくりするのも当然であったと思う。

「  私は構いませんが・・・
   その・・男性の方はどうおっしゃってますか・・?  」

という私の問いに、

「  年上が好みだそうです(笑)  」

となんとも驚きの返事が・・。
その他聞いてきてくださった情報を
教えていただき、後は二人で連絡を取り合うこととなった。

こうして、ハサン中田先生の一声で
動き出した私のお見合い話は、
最も信頼できるシャイフ、前野さんという心強い使者によって、
直接確かめられ、そのお見合い相手は
「あの」噂の事務員さん・・・となったのである。

この後の展開は恐ろしく早い・・。
我々夫婦が「スピード」結婚ではなく
「ロケット」結婚と言われたのは
その速さにあったからだ・・・。

前野さんに情報をもらった後すぐに、
互いにお見合い前提で改めてFB上で自己紹介をし、
私はいくつか自分の気になることを正直に話した。

それはあの3つの条件である。
そしてムスリムとして奥さんにどうあってほしいか、
仕事のこと(例えば働いてほしくないとか)、
勉強のことなどいくつか確認した。

彼の答えは非常にシンプルだった。

年齢のことはなにせ「年上が好み」
だったので、全く問題なし。
子供や病気のことも、子供は好きだけれど
自分の子供にこだわっているわけではないし、
子供が欲しいのであればもらったっていい。

あっさり受け入れてくれた。
彼が私に求めるものについては、
1)新婚旅行はイギリスに行ってください
2)もし男の子ができたら、その名前は僕につけさせてください。

この二つしかなかった。

なんと簡単な要求であろうか・・・。
互いに受け入れてもらいたいものがあっさりと決まり、
正直言えば、

「 結婚を拒む理由が見つからない 」


という状態だった。

「 しちゃいますか 笑 ? 」
「 しちゃいましょうか 笑 」

こうして、メール交換した初日に結婚を決めたのである。
それを話したところムスリマさんから、

「  せめて声くらい聞いてから決めなさい!!  」

との助言をいただき、早速3日目に電話をして話した。

「  声はかわいいですね~~♪ 」

これが彼の第一声である・・・。
なんとも先の思いやられる言葉だが、
1時間以上もお話をし、
この時さらに結婚の意思を互いに固くさせたのである。

結婚決める瞬間、それはきっと緊張や興奮の
中にあるものだと想像していた。
でも実際は全くちがっていて、
とても穏やかで心が落ち着くものだった。
私はまさに、

「  この人がアッラーが選んだ人なのだ・・・  」

と心の奥底で感じるものだったのである。

「結婚が必要なのであれば早くに」・・・という私の祈りは、
こうしてあれよあれよという間に紹介から出会い、プロポーズと進み、
「わかりやすい人としてください」・・という祈りは、
こうして私の不安をすべて受け入れてくれたことにより、
何も拒む理由がない状態であることによって理解することができた。

そう。
そして、メールをやりとりしたその日に結婚を決め、3日目に正式にプロポーズ。
その後10日目に初めて会った日に、イスラーム式の結婚式をしたのである。

本当に喜びに満ちた瞬間だった。


連載第5弾♪ ~ アッラーゆえの愛 ~_a0188838_19281920.jpg



出会って1時間ほど後、
イスラーム式の婚姻契約書にサインするところである。
自分たちが見ても、初めてこの日
会ったばかりだとは思えない・・。

しかし、私たちはアッラーの采配の
真相をその後さらに知ることとなる。

旦那さまはどこか心の底で、
着物を着る女性で、ピアノが弾ける人、
それもショパンの幻想即興曲が
弾ける人と結婚したかったそうだ。

え?私着物着るし、それ弾けるよ。

その言葉通り、久しぶりで
かなり下手だったが、イスラーム婚の後、
互いの両親に挨拶するべく実家に来た後、
彼の前で幻想即興曲を弾いた。

旦那さまはまさかのその境遇に
私の母がいるにも関わらず、号泣したのである。

私の両親はといえば、特に父の方は挨拶にきたら、
結婚に反対しようと思っていたようだ。
が、彼が元自衛官と聞いて、
自衛隊好きの父は「断れなかった」そうだ。
もちろん、私はそんな趣味が父に
あったなどとは夢にも思わなった。

そして結婚を機に、私は仕事をパートにしたが、
以前からしたかったヒジャーブも
環境が変わったことで容易になった。
子供たちのために何かしたい・・と
思っていたことも、マスジドの子供クラスを
お手伝いさせてもらえることなり、
同時に英語やイスラームに勉強も可能となった。

以前はムスリマさんが周囲におらず、
週末に半泣きになりながら会いにいったものだが、
福岡ではモスクが近くいつでも会うことができる。

そして最も驚いたのは、福岡に私の病気を
研究している医師がいたということであろうか。
何も知らずに紹介先からまた
紹介されて行った先生がたまたまに・・・・。

病気のことでは母も心配していたので、
病院や専門の医師がいるということは
安堵させることのひとつであると思う。

そのほか出せばきりがないほど
たくさんの良いこと、望んでいたことがかなった。

イスラームでは結婚は信仰の半分と言われている。
その点では結婚を維持していくということが
どれだけ大変なのか?ということをうかがわせるが、
私はその逆の面もあると思う。

アッラーは決して私たちに負えない荷は負わせない。
だから、結婚によって信仰がよりたやすくなるよう・・・
我々夫婦にとって互いに信仰を守っていくためには、
結婚生活を営むことが必要であったからこそ、
最もよい伴侶を用意し、最もよい形で授けてくださったのだと思っている。

こうして初めて会った日に結婚した私たちは、
一緒に住み始めて今月で無事に1年が過ぎた。

アルハムドリッラー。

アッラーゆえの愛、つまりアッラーが下さった愛とは、
相手が何かをしてくれた・・からではなく、
相手が何かを持っていたから・・でもなく、
ただただ、アッラーが互いの心にくださった
愛情によってのみ結ばれているのだと、
実感する日々である。

そして良き友を持ち、信頼できる方の
言葉に耳を傾けしたがってみること。
そしてそのすべてをアッラーにゆだねること。

これからもそうありたいと思う。

この1年、私たちのために祈ってくださった、
たくさんの方々に、本当に感謝の気持ちでいっぱいである。
どうかアッラーのご加護と祝福と共に、
健康と安全がいつもありますように。

そして私たち夫婦が互いにとって、
よき夫、よき妻でいられますように。
互いにとって最も心安らぐ者でありますように。

今日も私は旦那さまが大好きだ!

連載第5弾♪ ~ アッラーゆえの愛 ~_a0188838_19262619.jpg



おしまい

by sarah_51 | 2011-12-27 19:38 | 旦那さまと私 | Comments(10)

Commented by ぱきたま at 2011-12-28 13:51
スブハーナアッラー
sarahさん夫婦にアッラーのご加護と祝福がありますように。
Commented by mariko@chiba at 2011-12-28 16:12
アルハムドリッラー! 
さあらさんが素敵な旦那様と幸せに暮らしているのを見るたび嬉しくなります^^ 
どうかこれからもアッラーから沢山祝福され、恵み多き家庭となりますように。
Commented by sarah_51 at 2011-12-29 18:31
ぱきたまちゃん!ありがとう!!あーみん!!ぱきたまちゃん家族にも!!
Commented by sarah_51 at 2011-12-29 18:33
まりこさ~んT_T 本当に毎日まだ信じられないくらいなんですよ!いつもいつも色々聞いてくださって本当にありがとう!書いてたら一生終わらないくらいのアッラーの奇跡?だらけの私たち夫婦ですが、今後ともどうぞよろぴくお願いします!!まりこさんご家族にもアッラーのご加護と祝福がありますように!
Commented by mucca at 2011-12-31 04:09
さあらさんの明るい笑顔の真相が。。。 すごいっすね。 納得。
Commented by sarah_51 at 2011-12-31 07:17
うふふふ♪(´ε` )ありがとうございます!来年もどうぞよろしくお願いしまっしゅ!muccaさんもお仕事もプライベートも充実した一年となりますように!
Commented by Javeriah at 2012-04-09 07:24
北海道のジャベリアです。
今さらですが、読みました。
感動して泣きました。
さあらさんご夫婦がいつまでも仲良く幸せであることと、心から祝福します。
Commented by sarah_51 at 2012-04-17 15:02
わあ!ありがとう!!お返事遅くなってごめんなさい><
これからもさあらをよろしくお願いします!!
ジャベリアさんとご家族にも!!!アーミン!
Commented by شادية at 2015-09-29 16:37
色々調べていて、ここにたどり着きました。
私はさあらさんのように、ムスリ松田さんに憧れてる 訳でも、入信しようと思っている訳でもありませんが、ムスリムの彼との事を考えています。
まだ全部読めてませんが、少し質問をさせて頂けたら幸いです。
ちなみに私も福岡出身です。
Commented by sarah_51 at 2015-09-30 18:31
お読みいただきありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ
アッラーが何事も容易くしてくださいますように。
ご質問は問題ないのですが、何分公開コメント欄につき。。。どうしたらよいでしょうか( ;´Д`)