「脳転移」と友とわたし⑱「本当に持って生きたいものは何か」 


友がリハビリ病院でイケメン話で
おばーさんズと華やいでいた頃、


正直私は猛烈忙しかった。

理由は、

・友の部屋の掃除と業者選び、調整、その他
・友の部屋の物品処分と引っ越しの調整
・引っ越し業者の選定と調整
・引っ越し先選びと契約のやり取り
・退院調整と主治医病院とのやり取り

などなどをしていて、
あれこれ調べては連絡を取り、
できる限り安く、簡単で、どうにかできる方法を
模索していたから。

特に友の部屋はお猫サマーズ3匹の
猛烈な毛と毛と毛で、
私は玄関あけるだけでもかゆくて
たまらなくなるレベル・・・。

なので引っ越すといっても
その荷造りをするための準備は
色々本当に大変だった。

①お掃除本舗に床の絨毯をはがし、
 猫の毛掃除をしてもらう。
    ↓
②友にいるもの、いらないものを
 決めてもらう
    ↓
③不用品買取・処分業者にいるもの以外を
 全て処分してもらう

という流れで、毎日のように
友とはメッセージのみで、
あれはどうだ?これはいるのか?
これはもうダメだ。
などなどを聞いたものの・・・。

想像をはるかに超えた荷物で・・・( ゚Д゚)

さすがの私も

「新しい家はワンルームです。
 これだけは持って残りの人生
 生きていきたい。そう思うもの以外は
 処分してください」

と言う状態に・・・・。

それにしてもお掃除本舗ってすごいですね~。
HPにないプランでも対応してくださって、
何より、「迅速・丁寧・めっちゃきれい!」
にやってくれて・・・。

年に1度お掃除本舗で家を掃除するのも
いいかもな、、と思ったワタシですw 

はてさて持って行く品は
どうなったかというと。

あれだけ手放せない、
あれはこれだからあれだし、、
あれもこれだからあれなの。。

と言っていた友だったが、

「これだけは持って生きていきたい」

というものは実はほとんど
なかった、、という事実に
自分自身驚愕したようで・・・・。

驚愕の事実を納得し終えた後の
友の捨てぶり?は早かったっすねぇ。

それに想像以上にお猫サマーズの
毛がありとあらゆるモノに入り込んでいて、
衣服も含めてベッドもタンスも本棚など
ほとんどダメになっているものも多く、
曼荼羅や天描画に必要な画材など以外は、

「ほぼ全捨て」

の状態になりました。

ああ、、なんとデカイトラックよ・・。
という家族何人いたんだ( ゚Д゚)という
ほどの荷物もあっという間に業者さんによって
片付けてもらったであります。

残ったモノは本当に少なくて、

・冷蔵庫
・洗濯機
・食器(茶碗、どんぶり1個ずつ・箸、コップのみ)
・天井照明1つ
・PC、FAX
・風呂・トイレ掃除用品など

あとは曼荼羅に必要な道具類。
細々したものを
段ボールに入れても、
全部で5,6個程度になりました。

でも後に引っ越し終わってから思いましたが、
そこまで減らしてなかったら、
ほんとヤヴァかったです・・・。

でもそもそもたったの2週間で、
その家の主不在の中で、
引っ越し準備と引っ越ししなくちゃ
いけないなんて!!

今思うとようやれたなお前、、と
自分で言ってやりたい気分ですわ。
ぷんすか!笑 

しかーし・・。
ほんとここからがさらに大変で。

もうほんとどうなっちゃうのー!
と思うことがまだまだ続くのでした。

つづく 

















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# by sarah_51 | 2018-10-14 15:46 | 医療と健康  | Comments(0)

レコードbyあのスルターンとスルターナの極めて平穏な1日


まるで「喪黒福造さん」でも出てきそうな
古びた喫茶&バーがあって。

旦那さんを連れて恐る恐る入ってみたら。

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なんかジャズバー?らしく・・。

なんとうちの旦那さんが、

「僕レコードかけかた知らない」

とか言うもんでww

飲んでたお水の氷、
口から出しそうになったわ。。。

なんなのジェネレーションギャップ?w

そしたらマスターが
レコードかけてくれて。

しばしまったりしてみましたが。

 
一応ピアノとかあり・・。 

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でも壊れてるらしいw

弾きたい人は弾いてもいいらしいけど。

マスターは弾けないらしい・・w


珈琲は機械が作ってくれるので。

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ふつうな味。

メニューもなかなかすごい。

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缶詰は「鯖缶」だった。
カウンターに置いてあったよそのままw 

いやーなんか店とかできそうな
勇気が持てるね。

あなたも店できるんじゃない?

と旦那さんに言ってみた。
そうよ。

もぐろさんのいるバーにはさ、
なんもしゃべらないマスターが
お皿拭いてるだけよね。

それならうちの旦那さんにも
できそうだわw 
(んなわけナイw)


おしまい 











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# by sarah_51 | 2018-10-07 22:56 | 旦那さまと私 | Comments(0)

「脳転移」と友とわたし⑰「洗脳」

リハビリ専門病院で
なんとか過ごしているようだった友。


久しぶりに所要で病院へ訪れる際、
同部屋のおばーさんズにと思い、
焼き菓子を作って持参した。

めったにそんなことをしない私だが、
この日は何となくそんな気分で
部屋の方達と友が仲良くなったらいいなぁと。

「どうも~~いつもお世話になってますぅ~」

と挨拶しながら、
これよかったらと1口程度の
焼き菓子を渡したところ・・。

「これはどこの国のお菓子ですか?」

と聞くおばあさんが。

「アラブのお菓子です♡」

と答えると・・・。

「わあああああ!
 イケメンの国のお菓子よ~~~(*´▽`*)!」

と大喜びでそのままお口にほい~~っと。。

ま、、まさか、、( ゚Д゚)。

そしてその次リハビリから戻った
別のおばーさんに同じように
挨拶したところ、

「今日はね、イケメンの先生がお迎えだったの~」

という・・・( ゚Д゚)( ゚Д゚)。

友よ、、、。
犯人はお前だな・・・w 

たった1週間ちょっとの間に、
部屋中のおばーさんズが皆それぞれ、
「イケメン」
という単語を発し、
何やら華やいでいるではないか。。。ww

しかも友を迎えに来てくれた若い
理学療法士さんに対しては、

「あの人はイケメンじゃない」

と厳しい。。。

友がやたらとイケメンだという
人はどの人なんだ?
とふと思い廊下を歩いている際に、
今うわさの人はいる?
と友に聞いたところ、

「瞬殺で」

チラ見しただけで、
「いや、いない」
と答えたざます・・・。

( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)

イケメンはそない
秒殺で見分けられるものなのかww

友は「背が高いからすぐわかる」
と言ってたが、私には
皆同じ顔にしか見えない・・。
マスクだらけだしww 

それにしてもおばーさんズ・・。
友が日々イケメン、イケメンと
そんな話ばかりしてるので、
皆さんも洗脳されたらしい・・・。

病院にイケメンって重要なのねww

この辺りから少し友の頭痛が
おさまりつつあって、
夜消灯時間が過ぎてから、
談話室で1人点描画と呼ばれる
作品を少しずつ描くようになっていた友。

でもどうやらおばーさんズには、
それが机の上で何やら書いている

=学生さんで一生懸命勉強してる
=時々来るお友達も学生さん(私)
=若いのにがんばってるわ~

という脳内解釈で固定しているらしく、
友は何かとお饅頭をもらったり、
私にまで孫が持って来てくれたなんとかとか
なんとかとか、なんとかとか・・・。

行くといつも色々いただくことに笑

そしてさらに良かったことは、
おばーさんズは耳が遠かったり、
身体がうまく動かせなかったり。

つまり友の方がむしろ
元気に見えるというか。
動けるようになっていて。

何かと彼女がおばーさんズを手伝ったり、
そうかと思えば、おばーさんズは、
まるで孫のような娘のような、、
友をいつも気にかけてくれていた。

つらい合宿所のように思えた
この病院はいつの間にか
友にとって、優しさに包まれる
時間の中で自分を取り戻していく
大切な場所になっていたのだった。

つづく 





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# by sarah_51 | 2018-10-06 20:24 | 医療と健康  | Comments(0)

「脳転移」と友とわたし⑯「同室のおばあさん」


急性期の病院から、
リハビリ専門病院へ転院した友。


友が転院した際、
病室に案内されるエレベーターの中で、
すぐさま私は友の「取り扱い説明書」なる
お願いごとを書いたA4用紙を1枚、
看護師さんへ渡した。

「私はあまり多くこれませんので、
 彼女についてこれでご対応お願いします」

その一言で伝えたものとは。
以下実際の用紙をコピペ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

○○さんのご対応についてお願い 

この度入院でお世話になります。聴覚障害があるXXさんとのコミュニケーションを

円滑にするために、下記事項、ご協力をお願いいたします。 

◇聴覚障害について◇ 

発声が可能なため、一見会話が聞こえているように錯覚しますが、

全く耳は聴こえません。お手数ですが以下の点お願いします。

マスクは必ず外して話してください。

簡単な会話はゆっくり大きく口を開けて話してもらうと口を読んで理解できます。

マスクをしたまま聴こえてるかのように通じることがあってもそれは偶然か、

ジェスチャーでたまたまわかっただけで、実際にはあまり理解していません。

あとで誤解のもとになりますので、必ず外して理解度を確認してください。  

薬や医師の説明など大切なことはノートに書いてください。

口頭で伝わったとしても記憶に残っていることが少ないです。

検査の予定や薬の変更、その他日常会話と異なるもの、

本人の意思を確認する必要がある内容のものは必ずノートに記載してあげてください。

単語のみでも大丈夫です。 

例)今日から 薬 変わる 131回のみ 

声掛けは肩をとんとん 

廊下を歩いているときなど声では気が付きません。

その場合は肩を軽くたたいてあげてください。

1人の時間と曼荼羅作成◇ 

1人の時間が持てないと非常にストレスを感じ不眠になることがあります。

曼荼羅を描き続けることも今本人の意欲のもとになっています。

ベッドサイドが難しい場合、良い場所・時間など教えていただけると助かります。

◇その他◇ 

必要なものの購入や病状の説明などで必要な時は付き添いの今村が行います。

何か必要な時は090-XXX-AAAAまでご連絡ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

この紙1枚で、驚くほど効果があった。

実は以前の病院では何度伝えても、
医療者がマスクをしたまま
大きな声で話しかけたり、
耳元で伝えようとする人がいたし、

友はそのたびに同じ説明を
強いられ疲れていた。 

なのでこれをカルテの表紙に挟んでもらい、
情報を徹底してもらうことに。

さすがにヘルパーさんまでは
そうはいかなかったけれど、

最初に対応してくれた友好みの
すらーっとしたイケメン看護師さんは、
丁寧にノートに始めから書いてくれたし、

その後もリハビリのスタッフや看護師さん、
先生に至るまで、手話を覚えてくれたり、
筆談をメインに本当によくしてくれていた。

そしてなんと・・・。

あれほど年寄りと同じ部屋で
気が重くなっていた友の部屋に、

「手話のできるおばあさん」

が入ってきたのです。

それも「若いころ少しだけね」
と言いつつ、非常にスムーズな手話で、
友のことをいつも気にかけてくれ、

何かと話しかけてくれたことで、
すっかり友も病院に馴染んで
リハビリ三昧の日々ながらも、
それなりに過ごせるようだった。

そして私は、、というと
猛烈忙しくなった・・・。

なぜなら、友が万が一「退院」と
なった場合、4階建てのアパートの4階
手すりなしのあのアパートに一人暮らしは
さすがに予後も考えて難しい。

なので「荷物の整理」と「引っ越し」を
場所探しから何からたった2週間足らずで
しなくてはならなかったのだ。

ここから本当に私たちは
頭がアホになるほど、
あれこれあれこれ考えて、

整理して、くじけそうになる
ことに出会ったりしながら、

でもやっぱり友の道には
いつも寸でのところで、
ものすごい光が差し込む出来事に遭遇したのだった。


つづく 





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# by sarah_51 | 2018-10-03 21:29 | 医療と健康  | Comments(0)

「脳転移」友とわたし⑮「合宿所で忍耐の日々!?」

友の転院先を考える際、
2つの選択肢を考えて
ソーシャルワーカーさんへ
お願いをしていた。

その結果「○○の方向でいこうと」
なった前回。



それは、

①緩和ケア病棟のある病院へ行く
②リハビリテーションが主な病院で
 かつ緩和ケア病棟を見学できる病院へ行く 

というものでした。

友の状態は子宮頸がんから
本当に少ない確率で脳転移し、
脳に部分照射がこれまた奇跡的にも
ギリギリできる範囲の大きさで、

放射線治療を受けられたけれど、
それが効果を出すのかどうか
2週間様子を見なくてはならなかった。

ただどちらへ転ぶのか。。
そのまま悪化していくのか、
脳の浮腫などの改善により、
もしかしたらまた家に帰れるのか。

どちらになるかわからない状態の中で、
「○○の方向」とは、
「リハビリテーションメイン」の病院で行く。
という結果だった。

選んだというよりも、
「そこしか空いてなかった」
というのが事実。

でも私はその事実は
きっと良い方向にいく。
そう思って友に準備をさせた。

だがしかし・・・。

私は以前その病院に旦那さんの
ばぁちゃんを入院させた経験があった。

すごく看護師さんとリハビリスタッフが
連携してくれていて、
話もスムーズだし良いことは良いのだが・・。

たぶん友はすごく嫌がるだろうなと
思ってはいた。

友も後にこの時のことを、

「わぁ、、、行きたくないなぁと思った」

と言っていたけど。

なぜならまず、友は運動が大嫌い。
リハビリメインと聞くだけで
まぁ、、、嫌そうwww 

それ以外にも、

4人部屋の病室のベットは
ほぼ隣の人とくっついていて、
横並びになっていること。

つまりまるで合宿所のよう・・・
当然荷物は最低限のみです。

次に、朝起きたらパジャマから
運動しやすい服または普段の
服に着替えて病室以外のところで
過ごしてもらう状態。

なので1日3回はリハビリがあります。
プラス自主トレも入るので、
食事時間以外、夜までほとんど
自由時間がありませんw  

しんどい時はもちろん寝かせては
くれるけど。

そして極めつけは、
ほぼ入院患者さんはおばーさま、おじーさま世代。
若者はいませんねスタッフ以外っていう。。

ほとんどが車いすの高齢者ばかりで、
入浴も週に2回くらい。。。。
友は若いので汗かくんですけどねっていうw 

はてさてどうなるんでしょうねぇ。
と思いつつ・・・。

でもこの頃友はメッセージでチャットとか、
周囲の人たちと会うことをとても嫌がるようになっていた。

理由は様々なものだけど、
とにかく友を知る人から離れて、
山ごもりするかのごとく

「自宅退院」

というわずかな望みのために
必死こく必要があったので。

このある意味自由時間のない
病院へ行くことは、

「面会どころじゃないんです!!!!」

という立派な理由になるわけで。。 

私も基本病院や本人から必要な買い物などで
呼ばれない限り友の自立のために
面会に行かないことに。

そして私はこの合宿所ならぬ、
リハビリテーション病院で
友にある期待をしていた。

それはこれまでとはちがう、
コミュニケーションの在り方だ。

なにせ、「彼女耳が聴こえないので」
と隣のおばーさんズに言ったところで、

「まぁそうなの?私もこっちの耳が
 聞こえなくてね」

ってそらあんた、耳が遠いって
ヤツでしょう?????ww

っていう状態なわけで笑 

でもここから本当に
何度目ですか!!!っていうほど、
友と私は、友に起きる様々な
ミラクルを経験することになるのです。

つづく 













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# by sarah_51 | 2018-10-01 00:22 | 医療と健康  | Comments(0)