連載第3弾♪ ~ 初めてのお見合い ~
みなさんの上に平安がありますように!!
またまた大変お待たせいたしました!!
もう残すところ後2回か!?
ついにお見合いをしたさあら♪
どうなったのでしょうか・・・・wwwww
***** 初めてのお見合い *****
日本で生活していくことを条件に婚活しなおした私は、
できるだけ多くの場所に出歩く努力をした。
もちろん勉強会への出席だが、そういう場で出会う女性からの独身者情報というのは
非常に有力で確かなものがあった。
彼女たちのコミュニティの強さはもちろん、おおまかな希望を伝えれば
そのネットワークの広さを活かして多くの情報を得られた。
その一環として目標に掲げたのが
「 全国モスクめぐり 」
だった。
日本でのイスラーム定着に努力したいと思っていたこともあり、
国内にあるモスクを見てみたいという気持ちもあった。
また、国内の独身者を探すためには県内だけでは限界があり、
全国を視野に入れざるをえなかったというものある。
そんなわけで千葉・東京・神奈川・栃木などまず関東近郊のモスクを回って
過ごし、そこで出会った方々にあいさつする時には必ず、
「初めまして!独身のさあらです。よろしくお願いします!!」
と自己紹介するようになっていた。
この一言により、独身かつ募集中であること、良い方をご存じでしたら、
ぜひご紹介ください・・といったお願いがもろもろ一気に済んでしまうこととなる。
我ながら便利な自己紹介文だな・・と思ったものである。
またこのころからよくフェイスブックの日本人の方ともやりとりをするようになった。
モスク情報などを得るのに非常に便利であったからだ。
そして何よりこうして結婚を望むことを知ると皆が祈りをささげてくれた。
それもとても心強かったと思う。
そのうちムスリマさんたちも、独身か?と思うムスリム男性がいると、
早速その男性の知人を通して現在花嫁募集中かを尋ねて下さったり、
メールで写真とプロフィールを送ってきたりと、とても親切にしてくれた。
だが、いかんせん若すぎたり、良い人であっても募集してなかったり、その他もろもろの理由でお見合いにまではどれも至らなかった。
その中で、
「アラビア語、日本語を話し、日本で仕事を持ちムスリムとしても非常に真面目」
な男性がいる・・とのお見合い情報が入った。
この頃私の友人は
「生理的に受け入れられない・・という場合以外はとにかくお話してみなさい」
とアドバイスしてくれていた。
そんなわけで、早速お見合いの席を設けてもらいヨルダン人のその方とお会いした。
お見合いと言っても互いの家族は同席しているわけではない。
彼の家族はヨルダン在住だし、私の家族にはお見合いのことはは話していなかった。
うまくいきそうなら話そう・・という気持ちだった。
お見合い当日、男性側をよく知る日本人の方と、私の友人の友人であるムスリマさんとの男女4人でランチをしながら、ムスリムになった経緯や仕事内容や生活のことなどをざっと話した。
食事が終わったところで、
「後はお互いに連絡してみてください」
と言われメールアドレスなどを交換してその日は解散となった。
結構あっさりした感じであったと思う。
さて。その感触はどうだったかというと・・・。
お見合いというのが初めてだったので多少の緊張もあったのだが、
正直言ってこれといった印象が全く残らなかった。
友人が言っていたような「生理的にイヤ・・」という嫌悪感は全くなく、
むしろ「いい人そうで・・」という感じではあったし、彼の日本語はとても流暢で仕事もしっかりしているし、ムスリムとしても信仰熱い方のようだった。
いわゆるとても「お勧め」な男性なのであるが、なんとも「ピン」と来るものがなかったのである。
それが証拠に待ち合わせた場所で新しく入信する方がいて、
始めはその手続きをしていたのだが、その証人としてその男性がそこにいたにも関わらず、
まさかその方が私のお見合い相手だとは思いもせず・・という感じで気がつかなかったほどである・・。
それでも、生理的にイヤ・・なわけではないので、どうにかこの方と結婚して生活していくイメージを持とうと、お礼のメールを兼ねてより詳しいことなどをお聞きした。
恐らく彼の方もそうだったのではないだろうか。
数回メールをやりとりしたであろうか・・。
私は自分では真面目なほうだと思っていたけど、その方の真面目さからしたら、
私はかなり自由奔放でのんきな人間なのだな・・と感じた。
また、かなり自分が大雑把な性格であることもよく理解できた。
そして相手の方は本当に真面目ですばらしい人なのであるが、立派すぎて恐れ多い感じがしてしまっていた。
そして、彼にとって私はよい妻となることは難しいだろう・・という判断したものの、数回のメールだけで決めていいのか迷っていた。
最初の教訓通り、紹介していただいた方に相談してみることとした。
人の意見に、そして経験者の方の意見に耳を傾けよう・・・。
そして彼女の答えは驚くほどあっさりしたものだった。
「 結婚に関しては感覚とタイミングがとても大切だと思う。
もし何か感じるものがないのであれば、決断は早い方がいいです。」
その場で残念ですが・・とお断りする方もいらっしゃるそうだ。
もちろん男性からは言い出しづらいので、女性の方から無理だと思ったら
さっさとそう伝えて次の方との出会いに時間を使ってもらった方がうんといいという。
そしてむしろその方が失礼にもならないそうだ。
また、良いムスリムであれば、女性がNOと言っているのに執拗に連絡してきたり、
嫌がらせをするような人もいないから安心して大丈夫だとも言ってくれた。
そういうものなのか・・とちょっと驚いたものの、
正直にメールで自分の気持ちを伝えてみた。
彼の答えは、伴侶としての縁はなかったものの、自分たちはイスラームにおいて兄妹であり、いつでも何かあったら連絡してください・・といった感じのものだった。
そして互いの将来を祈る言葉でくくられていた。
私も彼に平安と良き伴侶に恵まれますよう祈り、感謝の言葉とともに返信した。
こうして私の初めてのお見合いは無事に?終えることができた。
そしてこのことから、「いかに決断するか・・」ということを学ばせてもらった。
ある意味「条件」はそろっていた人だった。
それでもやはり「何か」がないと結婚を決意するにいたらないのだな・・。
言葉にできないが何やらそんなことを感じたお見合い経験だった。
そして、いわるゆ「条件」というのはもう決めずにいこう。
なぜなら、条件に合わない人とも結ばれなかったし、条件にぴったりの方であっても、
何かもっと強いものを感じなければ踏み切れなかったのだから。
そう思い、今まで外国人の方限定に募集をしてきた私だったが、
日本人の方であればどこの国の方であれ、縁ある方を求めての婚活に変え、
またその伴侶となる方の諸条件はすべて神さまにゆだねることとした。
そして、お任せした相手が神さまだったゆえの
驚くべき出会いとその采配を目の当たりのすることとなるのである。
つづく
by sarah_51 | 2011-12-20 11:34 | 旦那さまと私 | Comments(2)